240413sat

20℃ 晴

8時ごろ起床。

春の暖かさに触発され、最近は午後からの仕事であっても起床は8時くらいが標準となっている。前夜に眠れないからといって飲酒すると寝坊する可能性が生じるので注意しよう。いうて寝坊など1年に1度もやらかさないのだが。

寝坊にせよ忘れ物にせよ紛失盗難にせよ「自分はやらかさない認識」でいると、実際にやらかした時のショックが大きい。仕事もまた、周りの人々を見ていて「自分は決定的なミスはしない」という認識でいる。しかし細かい作業とスピード感を求められる内容であるため、年数重ねるうちに1度は失敗するだろう。あるいは老化とともに失敗する頻度が高い側の人間になるとも限らない。なるべく寛大かつ鷹揚であらねばいつの日にか自分で自分の首を絞めることになる。普段からうっかり者の看板でよろしくやっているので、引き続きしっかり者ではなくうっかり者を心がけよう。

 

今日はやることが多かった。

まず9時に家を出て東京ステーションギャラリー安井仲治展。その後八重洲地下街の喫茶アロマで厚切りトーストにバター、ジャム、小豆。珈琲はおかわり含め二杯。12時半からアーティゾン美術館のブランクーシを観る。こちらの美術館は企画展も含めいつも学生無料なのである。常設コレクションも観る。そうして午後から出社。

MarineTrafficやGoogle Trendsによる情報確認手続きを習得。

ITパスポートのマネジメント系の過去問とラテン語第5変化名詞に取り組む。Carpe diem.

森鴎外の「夢」「牛鍋」を読み、単語を調べて書きとる。例えば「邯鄲の夢」やハムモンドの「男子月経」、「満つれば虧く」などといったもの。

 

22時過ぎに会社を立つ。T邸へ。テレビが坂本龍一の番組を放映していた。出張先のスパイスがきいたワインと近くで買った焼き鮪でもてなしてくれた。今日の午後に帰国してすぐ美容室へ髪を切りに行ったらしい。3ヶ月半放置していたから髪が増えすぎたと言っていた。銭湯にも久しぶりに行ったようだ。変わらず綺麗好きだと感心する。こちらは日本人水準ではかなり杜撰な方なので、いつか愛想を尽かされるのではないかと冷や冷やしている。それに大鬱になったらもちろん入浴もしないし洗濯もしない、歯も磨かない。自分はTが先月末に帰ってくるものだと思っていたので、半月前に髪を切ったそのままだ。

あまりにも日常的な光景であり、感動の再会はなかった。会話していて3ヶ月ぶりである感じもしなかった。毎週末のリモート飲み会の賜物である。

ただもう荒まなくていい。自分の心はこれ以上荒まなくていいのだとわかった。乗り切れたのだ。過ぎてみればあっけないものだった。来月またTは出国するけれど、もうさほどの長い出張ではないし、基本的には楽しく暮らしていけるといってよい。

 

 

ふと3年前まで時の人であった眞子さんのことを思い起こした。

彼女は学芸員、あるいは美術館勤務労働者としてやっていけているのだろうかと気にはかかったが、プライベートを調べるほどでもないように思い、うっちゃった。