240404thur

19℃ 曇

起床し、庭のうち除草剤を撒いていない部分に生茂る雑草を力任せで両腕わし掴みに毟る。瑞々しく、それでいて硬く、ぴんと漲る緑。ぼうっとしていたら自分の身体を持っていかれそうになる、それほどまでに強い生命力。大地を貪り覆い尽くすような。草のつるは全体で一つの意志だという印象。

……生きている!ただ生きて在ることへの盲目の意志が、からまりあった草のかたちをしている。私にはついぞ芽生えることのなかった、生きることへの意志が……

 

 

10時ごろよりアトリエで本を参照しながらフォルメン線描。造形訓練の基本に立ち返るぞ!

うっかりすると安易な(自分の身体で実験や勉強を重ねもせずわかったような口をきくアイディアとリサーチが貧しい人間が発想するところの)デッサンに寄っていってしまう習性を改める。定型ではなく、あくまで自分の深いところにある興味関心から始める。
地塗りしていた吸収地キャンバスを青墨を浸した筆で撫でていたが、小さい紙、つまり水彩紙ポストカードにメディアを変えて描き連ねることにした。

見比べながら描く、対象を見ないで既存のイメージを持ちながら描く、見ないで既存のイメージを崩しながら描く、見ないでイメージを持たずに探りながら描く、それぞれを区別しながら作業した。手を動かした後に手を動かす間に重ねていた無数の判断を書き起こしておこう。

こういうのは、自然光で目が利く時間帯にのみ許される贅沢だ。

朝食はバナナ、赤青のぶどうとカフェオレ。

サブスクで手に入れて持て余していたダロワイヨのマカロンを頬張る。しゃらくさくて目もあてられない。

 

洗濯と風呂掃除を済ませ、常温の生麺を15袋ほど冷凍庫に放り込んだ。

午後から在宅勤務。途中で席を外して図書館で5冊ほど本を借りた。アラン・コルバン『静寂と沈黙の歴史』『雨、太陽、風』など。
夕食は野菜のオーブン焼き。途中でお腹を壊したが昨日の豚レバーが当たった可能性もある。