240419fri 生魚と樹脂の香りで〆

23℃ 晴

体調が優れないなか一昨日昨日と仕事、及び私事をこなしたため今日は軽くダウン。

明日また出ずっぱりになることを考慮して体力回復も兼ね、ブログを4日分更新しつつ16時ごろまで微睡ながら過ごす。

その後身支度してKへ。Tは仕事で遅くなるとのことで待ち合わせを1時間遅く20:30に変更。駅前のベックスコーヒーで新しいipadを軽くいじる。AdobeのペイントソフトFrescoをダウンロードした。Frescoといえば現代においては壁画じゃなくてペイントソフトであるらしい。

 

自分は、大都市圏に暮らし美術系の職に就いているにも関わらず実技の練習を怠りろくに美術館へ行かず美術史を学ばない人々のことをかなり強く、とても強く軽蔑しているところがある。こういう軽蔑、あるいは強い感情を仕事に持ち込むことは自分の身を滅ぼすことに繋がるに違いない。自分は他人に多くを求めすぎだという解釈で認知が歪んでいるんだと思う。誰も本当には美術のことを愛していない(あるいは世界のことを理解しよう、愛そうと何十年も努力し続けていない)だなんて考えないほうがいい。他人には他人の考え方と生き方があるのであって、こちらの考え方を押し付けるのは独りよがりで幼稚なことだ。自分はただ自分の為すべきことだけに集中するだけだ。誰とも対等な対話を望もうとしてはいけない。T以外には。例えばそう、こちらが身を入れて打ち込むことで他人と差をつけやすくて楽だとか思うほかない。自分が現状持つ技術の未熟さや論理的飛躍への自覚に留まっていればよい。

自分に心がなければもっと生きるのが楽だったろうに。こういう悪に転びやすい心が自分に生じてしまって、それでいて歳を重ねても威圧的な類の迫力のある人間にならないよう、細心の配慮を心がけたほうが、いつか面白い人と出会える可能性が上がる。そんな気がする。

自分はデザインだのイラストだのといった営みの持つ、皮相的かつ近視眼的なところで妥協されやすい点がかなり嫌いだ。とはいえ、美術の営み全体を矮小化して取るに足らないものであるかの如く言い切ってしまうアホのことは嫌うまでもなくただのアホ、完全にアホ、こちらの視界から消えてくれと思っている。


スーパーでしらすと鯖を入手して合流。家に着いたので夕飯を準備する。Tは電話越しにインドのスタッフたちに向けて仕事の指示出しを行っていた。顔を見ず電話でやりとりするのはハードル高いよなあ。
焼き鯖としらす丼で夕餉。酒は習慣飲酒ではなく機会飲酒が望ましいということで今日は酒はなし。

 

ここ1年くらい、Tは隙あらばあたらしい文房具を発明しようとしていて、でもなかなかうまくいかなくてうんうん唸っていた。よく試作品を触らせてくれた。今日も寝る間際まで3Dプリンターを弄っていた。ベッドでごろごろしていると、樹脂が持つ化学的な匂いがした。